
・Midjourneyで商用利用は可能?
・商用利用をする際に注意するべきことは?
という疑問を解消します。
Midjourneyはテキストから画像を生成するAIツールで、有料プランで生成した画像は商用利用が可能です。
ただし、有料プランに入ればすべて商用利用がOKというわけではありません。そのため、利用規約を確認し、商用利用可能な範囲を理解しておく必要があります。
本記事では、「Midjourneyで商用利用する際の注意点・著作権や所有権」について解説します。



Midjourneyで生成した画像を安全に商用利用するために、利用規約を一緒に確認していきましょう!
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Midjourneyで生成した画像は商用利用可能?


Midjourneyでは、有料プランにで生成した画像について商用利用が可能です。
ただし、有料プランに入れば何でも商用利用がOKというわけではありません。
- 年間100万米ドル以上の収益がある企業はProプラン以上に加入
- 他人の生成した画像・プロンプトは商用利用不可
- 他人の著作権・特許権・商標権を侵害していない
などいくつか条件があります。



Midjourneyの利用規約を確認し、生成した画像やプロンプトの著作権や所有権が誰にあるのかを理解しておく必要があります。
商用利用とは何か
そもそも、商用利用とは何なのか確認しておきましょう。
「商業利用」に同じ。利用者が自分の利益を得る目的で、営利目的で、利用すること。
引用元:webio辞書
Midjourneyの場合に置き換えると、「金銭的な利益を得る目的で、Midjourneyで生成した画像・作成したプロンプトを利用すること。」になります。
Midjourneyでは以下のような利用が商用利用として考えられます。
- NFTとして販売
- LINEスタンプにして販売
- ブログやYoutubeのサムネイル
商用利用をしたい!と考えている場合は、Midjourneyの利用規約より「著作権・所有権」および商用利用時の注意点を確認してから利用を始めましょう。
生成した画像の著作権や所有権はどうなる
Midjourneyの利用規約より、生成した画像の所有権は「作成者」に付与されます。
<英語>
You own all Assets You create with the Services to the fullest extent possible under applicable law. There are some exceptions:
- Your ownership is subject to any obligations imposed by this Agreement and the rights of any third-parties.
- If you are a company or any employee of a company with more than $1,000,000 USD a year in revenue, you must be subscribed to a “Pro” or “Mega” plan to own Your Assets.
- If you upscale the images of others, these images remain owned by the original creators.
<日本語>
適用法の下で可能な限り、お客様は本サービスで作成したすべての資産を所有します。ただし、いくつか例外があります。
- お客様の所有権は、本契約によって課される義務および第三者の権利の対象となります。
- 年間収益が 1,000,000 米ドルを超える企業またはその従業員の場合、資産を所有するには「Pro」または「Mega」プランに加入する必要があります。
- 他人の画像を拡大した場合、その画像の所有権は元の作成者のままとなります。
生成した画像の所有権について、後から有料プランをダウングレード・解約した場合も存続します。
また、Midjourneyは商用利用を可能としますが、他人の著作権・特許権・商標権を侵害しないコンテンツを作成するなど、コンテンツについては利用者自身が責任を持つことが前提と記載されています。



著作権については明確に付与されていません。
創造性がないと、著作権保護されない可能性もあるので注意です。
利用者への所有権に加えて、Midjourney側の権利についても確認しておきましょう。
<英語>
By using the Services, You grant to Midjourney, its affiliates, successors, and assigns a perpetual, worldwide, non-exclusive, sublicensable no-charge, royalty-free, irrevocable copyright license to reproduce, prepare derivative works of, publicly display, publicly perform, sublicense, and distribute the Content You input into the Services, as well as any Assets produced by You through the Service. This license survives termination of this Agreement by any party, for any reason.
<日本語>
本サービスを利用することにより、お客様は、Midjourney、その関連会社、承継人、および譲受人に対し、お客様が本サービスに入力したコンテンツ、ならびにお客様が本サービスを通じて作成したあらゆるアセットを複製、派生作品の作成、公開表示、公開実行、サブライセンス、および配布するための、永続的、全世界的、非独占的、サブライセンス可能、無償、ロイヤリティフリー、取消不能の著作権ライセンスを付与するものとします。このライセンスは、いかなる当事者による本契約の解除、いかなる理由による解除後も存続します。
生成した画像の所有権について、作成者にも与えるけど、Midjourney側も同様に権利を持ちますということが書かれています。



Midjourney上で生成された画像・プロンプトについて、Midjourney側が複製・派生・サブライセンスなどの権利を持ちます。作成者であっても、使用料等を請求することはできません。
Midjourneyを商用利用する時の注意点


Midjourneyを商用利用する時の注意点は以下の通り。
- 無料プランで生成した画像は商用利用不可
- 年間100万米ドル以上の収益がある企業はProプラン以上
- 他の人が生成した画像は商用利用不可
一つずつ見ていきます。
無料プランで生成した画像は商用利用不可
Midjourneyの無料プランで作成した画像は、商用利用ができません。これまでに無料プランを利用して画像を生成したことがある方は要注意です。
2025年1月現在は無料プランがないため、Midjourneyを利用するには有料プランに加入する必要があります。
そのため、基本的には気にしなくてOKですが、キャンペーンで無料利用できるタイミングがでてきた場合は注意しましょう。無料プランで生成した画像は「個人利用」のみOKです。
年間100万米ドル以上の収益がある企業はProプラン以上
Midjourneyの利用規約より、年間100万米ドル以上の収益がある企業やその従業員は「Proプラン」または「Megaプラン」に加入する必要があります。
企業規模の大きさによって、適切なライセンス料を支払ってもらう狙いがあります。
プラン | ベーシック | スタンダード | プロ | メガ |
---|---|---|---|---|
月払い | 10ドル | 30ドル | 60ドル | 120ドル |
年払い | 96ドル (8ドル/月) | 288ドル (24ドル/月) | 576ドル (48ドル/月) | 1152ドル (96ドル/月) |
ファストモード | 3.3時間 | 15時間 | 30時間 | 60時間 |
リラックスモード | - | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ステルスモード | - | - | 利用可 | 利用可 |
最大同時生成枚数 | 3 | 3 | 12 | 12 |
また、「Proプラン」「Megaプラン」ではステルスモードが利用可能で、画像を非公開で生成できます。



利用規約では、「ステルスモードではお客様が作成した資産を公開しないよう最大限の努力を払います」とされています。
他の人が生成した画像は商用利用不可
Midjourneyで他のユーザーが生成した画像を商用利用することはできません。許諾を得ずに使用すると、著作権侵害となる可能性があります。
他のユーザーの画像を使用する際には、所有者からの明確な許可を取得するか、ライセンス合意を結ぶことが必要です。
また、生成した画像が意図せず既存の著作物に類似してしまう可能性もあります。これを回避するため、逆画像検索ツールを使い、既存の画像で似たようなものがないかを確認しましょう。
Midjourney商用利用についてよくある質問


Midjourney商用利用するときによくある質問に回答します。
有料プラン解約後も商用利用できる?
有料プラン加入時に生成した画像については、有料プランをダウングレード・解約後も商用利用できます。
ただし、無料プラン時に生成した画像については、後から有料プランに加入しても商用利用できないので注意です。
商用利用する際、Midjourneyで生成したことは提示しないといけない?
明確なルールはありませんが、生成AIで生成した画像であることは分かるようにした方がいいです。



まず誤魔化せないですし、意図せずに著作権侵害していた場合に不利になると思います。
また、プラットフォームによっては生成AIで生成した画像はNGの場合もあります。利用するサービスの利用規約を確認しましょう。
Midjourneyで生成した画像を商用利用する際、生成AIを利用したことを提示しておくことに加えて、「他者の著作権を侵害していない」ことの確認が重要です。
著作権侵害の要件については、文化庁が発表した考え方に沿うのが良いかと思います。
Midjourneyの利用規約はどこで確認できる?
Midjourneyの利用規約は以下で確認できます。
>>【公式】Midjourney利用規約
定期的に更新されるので、利用規約が更新されたら確認するようにしましょう。
まとめ:Midjourneyは商用利用可能?
「Midjourneyで商用利用する際の注意点・著作権や所有権」について解説しました。
Midjourneyでは有料プランで生成した画像について商用利用が可能です。ただし、利用条件や著作権について注意しないといけない点もあります。
利用規約・著作権の所在や扱いを確認して、安全に商用利用を行いましょう!
手順を振り返りたい方は以下のリンクより飛べます。
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